建築徒然日記

愛媛県西宇和郡伊方町、八幡浜市を中心に新築施工、リフォーム、設計業務を行っている工務店、宇都宮組の日々の出来事紹介日記です。

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無筋コンクリート基礎補強

講習会の様子


火曜日、無筋コンクリート基礎を補強する新しい工法の講習会に参加してきました。
この基礎補強の工法は、「耐力強」といいます。
くわしくはこちら

コンクリートは、基本的に(計算上)引っ張られる力に対する強度がありません。
これはどういうことか?例えば身近にある物で、スポンジを例にしてみましょう。
スポンジの両端を持って弓のような状態にしてみると、
弓状の上の方が引っ張られる状態になりますよね?

曲げの説明


コンクリートもこんな状態になるんです。スポンジは引っ張られる力に
耐えられる強度がありますが、この引っ張られる力に耐えられない
無筋コンクリートは、この力によって破壊されてしまいます。
通常この引っ張られる力に対抗しているのが鉄筋です。

無筋コンクリート基礎は、現在非常に強固な地盤の場合のみ許されています。
強固な地盤であれば(長期荷重に限っての話ですが)基礎は曲げの力を
ほとんど受けないからです。このような状態ってほとんどないといっても
過言ではないかもしれません。

ということなので、建築基準法でも、上記の場合を除き
「基礎は鉄筋コンクリートとすること」と変わってきています。

で、基準法改正前の無筋コンクリート基礎の建物については、
補強する必要性が出てきます。どうやって補強するか?というと、
現在考えられる方法としては、既存基礎の外側に鉄筋コンクリートの基礎を
増し打ちする方法が考えられています。この場合、非常にコストがかかってしまうんです。

そこで、この「耐力強家」が注目されています。

既存無筋コンクリート基礎に細い切れ目をいれて、
その切れ目(スリット)に優れた引張強度を持つ
カーボンファイバープレートを充填することで
無筋コンクリート基礎の曲げ耐力を向上させる工法です。

講習会サンプル詳細講習会でのサンプルです。


この方法ですと、工期とコストを抑えて無筋基礎を補強出来ます。
現在この工法は、住まいの構造改革推進協会会員の工務店でのみ施工可能です。

耐震補強工事ですので、必ず上記協会に加盟した工務店にご相談下さい。
弊社も加盟しております。ご興味のある方はご相談下さい。
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テーマ:リフォーム - ジャンル:ライフ

基礎配筋の様子

基礎フック詳細


基礎配筋の様子です。基本的には財団法人 住宅保証機構発行の
性能保証住宅標準仕様によります。

また、私が弊社に戻ってからは、縦筋(せん断補強筋)の端部はフック仕様と
しています。このフックですが、3階建てでは必須の仕様なのですが、
2階建では必須ではありません。

なぜ、弊社ではフック仕様にしているか。これは縦筋の存在意義から決めています。
縦筋は、別名せん断補強筋、またはあばら筋とも呼ばれます。

あばら筋は、普通の鉄筋コンクリートでは絶対必要な配筋で、
このせん断補強筋がないと構造計算が成り立ちません。
そしてこのせん断補強筋、フックがない場合の計算方法が無いんです。
フックがあって初めてせん断補強筋となります。

フックのないせん断補強筋は、計算上は無視されます。ということは、
あらっぽく言えば、仕事をしない鉄筋になってしまいます。
この縦筋を存在意義がある物にしたい、ということで、
弊社設計物件では、2階建てでも縦筋(せん断補強筋)にはフックを設けています。

先日のイベントでの出来事

先日の四国電力さんのイベントに参加したときのこと。

耐震リフォームのチラシを通りがかった方に渡しながら、

「昭和56年以前の建物は、調査した方が良いですよ」

なんて、説明してたら。

「うちは知り合いの大工が几帳面に仕事してくれたら問題ないよ」

と、素っ気なく行ってしまわれました。

ん~、確かにその大工さんは間違いなく真面目に仕事してたでしょう。
耐震性に問題があるのは、単に悪徳業者に引っかかったときの問題だと
思ってらっしゃるようでした。

「昭和56年以前の建物」は建築基準法が不備なままの時代でしたから、
大工さんや工務店が真面目に仕事をしたかどうかは関係ないんですよね。

確かに、大工さんは長年の経験があります。
特に、上から下に伝わっていく荷重、いわゆる「荷のかかり具合」に関しては、
熟練の大工さんの目は天下一品です!
私も、図面を描いても、大工さんに確認してもらいます。

ただ、横から受ける力に対しては、経験はものを言わないんですね。
実際にその力を受けたり、見たり出来ないんですから。。。

今住んでいるお宅、「昭和56年」以前に建てられたもので、
気になる方は、是非ご連絡ください。

「昭和56年」以前の建物は、壁の配置のバランスに問題がある場合があります。

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